知人に誘われて何となく始めたのが21才。
勝ち負けや、大会での優秀な成績を目指すだけの自分でしたが、教えと、技法の奥深さを体感してきたころにはすでに少林寺拳法の虜になっていました。
一門下生として修行していたのが、この教えを多くの人に知ってもらいたい、仲間を増やしたいと、当時の支部長に相談したところ、快く背中を押していただきました。
多くの方々の縁をいただいて、それまでとは違った責任と重圧に身の引き締まるおもいでした。
開祖が遺された金剛禅の教えと技法を正しく伝えていきたいと思います。
そのためにも楽しい少林寺拳法でなくてはなりません。
技法の修練を通じて「相手を思いやる気持ち」や進んで行動する「意欲」を引き出してあげたいと思います。
一人ひとりを観察しその拳士にあった指導を模索し、心に余裕をもって、結果を求めず、過程を大切にした修練を心がけていきたいと思います。
楽しくもあり、厳しくもあり...。
少林寺拳法の奥深さを追求しつつ、だれもが持っている可能性を引き出せる道院を目指したいと思います。
それには、少林寺拳法を通じてで知り合った拳士同士が、お互いに切磋琢磨し信頼しあえる仲間づくりが必要です。
また、可能性を秘めた少年部拳士達には、少林寺拳法で培ったたくましさを、仕事の合間を縫って通ってくる一般部拳士には、老体にムチ打ち(?)ながらも心地良く修練できる場の提供をしていきたいと思います。
少ない人数ながらも、道場いっぱい走り回っている少年拳士達。
それを横目で嬉しそうに眺める大人たち...。
こんな雰囲気の道場です。
でも、一旦稽古に入ると少年拳士も、大人の拳士もそれぞれ真剣な眼差しに変わります。手を抜いているわけでもなく、スイッチのオン・オフの切り替えがみんな上手なんですね。
少年部指導は、先輩拳士と大人の拳士で手分けします。教えられているより指導する方が難しいと言います。
そこに立場が違った時の姿勢、立ち居振る舞いを感じてくれればと思います。
大人も子供も、運動が抜群に得意という人たちが集まって、激しくガンガン修練といった感じではなく、どちらかというと運動は少し苦手だなといった人でも、それぞれのレベルに合わせて、楽しく修練できる雰囲気が仁賀保道院にはあると思います。
少しずつ、少しずつ・・・の積み重ねで、昨日まで出来なかった事が出来るようになってくる。
そんな楽しさや嬉しさを感じられる充実した時間を一人でも多くの人と共有出来ればと思います。
今更武道なんて・・・と考えている人、
興味はあるけど敷居が高くて・・・なんて人も、
誰でも何歳からでも始められるのが少林寺拳法の良さだと思います。
興味がある人はぜひ!